2009/11/26

金澤玉響 月下の柳 初冬

冬の月は圧倒的。
真上近くまで登る月の光は澄んだ空気の中をほとんど劣化するコト無しに突き進んできて地上に張り付く。
季節は冬だけど月の季節は夏、そんなムード。
雲は真っ白で空は微かに蒼い。
夜中の真昼。
乾いた、微かないい香りのする大気を味わいながらいつまでも歩く。
ひがし茶屋街、螢屋前の広見に立つ柳越しに望む天頂の月。
この柳にはちょっとした曰くがあるらしいけど、確かにちょっと妖しい。
(オリジナルは07年11月26日午前1時26分撮影)

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2009/09/30

金澤玉響 犀川 秋の朝靄

狭い旧市街に多くの「ビューポイント」がある金澤。
犀川にも「景色を眺めるためのベンチ」が設置されている橋が少なくない。
(ベンチも含め橋のデザインがバラエティ豊かなトコロも金澤らしい)

御影大橋(この橋も優雅で個性的な橋)あたりから川上に向かってリズミカルに繋がってきた街の風景はこの上菊橋を境に途切れて、空も河原もゆったり広くなり、彼方の山並みも合わせ四季折々とてもダイナミックな情景を見せてくれる。
(例えば、下のコンシェルジュ通信マップ、橋の上に打たれた4つのポイントを見比べてみて下さい)

近年橋が架け変わった時、小綺麗な花壇&ラウンドバックレスト付きベンチも併設され、さらにユッタリ風景を楽しめる様になった。

9月の下旬のある早朝、心地良い大気に誘われて上菊橋まで行ってみると、網を打つ人がいた。

魚を捕るコト、朝靄の犀川に立っているコト、
どちらも楽しんでいる様な。
風景にすっかり溶け込んで、一枚の「動く絵」を見ているかの様。
2007年9月22日 午前5時24分撮影


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2009/09/10

金澤玉響 月見光路


秋のある夜、21世紀美術館周辺では月見光路というイベントが開催されていて綺麗な花が沢山咲いていました。ずっと前からここに咲いていたかの様に・・・周りと自然に調和して。(派手なのぼりが立っているでもなし、騒がしい音楽が流れているでもなし・・)
心地良い夜風に誘われ散歩していたらこんな光景に出会う・・金澤には地元を愛している人が大勢いて、皆さん折々に街に素敵なスパイスを振りかけてくれます。
2003年に金沢工業大学のある研究室によって始められたこの素敵なイベント、
今年09年は金沢ジャズ・ストリートイベントも重なり旧市街中心部はさらなる賑わいをみせました。尾山神社でサンセットジャズを堪能し(17時〜19時)その後21世紀美術館広場で月見光路の灯りの中、21時までのライブを楽しむ。うすうす感づかれていらっしゃるかもしれませんが・・・すべて無料。つくづく豊かな街。
(08年10月3日午後9時4分撮影)

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2009/08/16

金澤玉響 ひがし茶屋街の猫奴さん


ひがし茶屋街には首輪をしていない、カテゴリー的には野良猫なのだろうけど
皆に認知され育まれている猫が何匹かいる。
それぞれ大体のテリトリーを持ち、風景に溶け込みながら暮らしている。

この猫奴さんは・・・ひがしの広見前、螢屋さん周辺がお気に入りの様子。
自由気ままに、優雅に歩き回り佇み、寝転がる。

ちなみにこの30秒くらい前は柳に集う若ツバメ達
(ひがしでは軒先にツバメを迎える家が多い)を狙って
幹を2階の高さくらいまで、あっという間に登り、降りて来た。

もう、そんなコトは・・・・まるで無かったかの様です。
(投稿日時は撮影日時)

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金澤玉響 宝円寺


宝円寺は藩主一族の位牌が安置されている前田家の菩提寺。
私はよくお参りに行き
「金澤の街を作って下さってありがとうござます」と頭を下げる。
茶道が盛んな金澤の人には「梅鉢茶会」の会場としてもお馴染み。
この周りは兼六園から数百メートルしか離れていないコトが
にわかに信じられない様な幽邃な趣。
複雑な地形の旧市街の中でも最も不思議な場所。

周辺の旧町名 百々女木は用水として流れる源太郎川の水音が轟々と轟いていたコトから。(元は轟来町。明治に百々女木町に)
木曽坂、木曽谷も、「まるで木曽の山奥にいるような趣」だから。でもそこから2〜3分歩けば・・・まったく次元の違う世界へ
その真ん中に位置する宝円寺。さすが前田家、見事な立地。

(投稿日時は撮影日時)

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2009/08/15

金澤玉響 柿木畠の広見から 夏の早朝


夏の夜明け、日の出を挟んで前後30分くらいの光の変化は楽しい。これは日の出2分前くらいの光、に照らされた柿木畠。
ここにはちょっとした「広見」(藩政期、主に火事の延焼を防ぐ目的で旧市街のあちらこちらに設けられた空間)があって、路地の中にぽっかり空いた空間は子供の頃から不思議に思っていた。
それぞれに、思い思いの趣向を凝らしたビルが、広見に沿って、路地に沿って、用水に沿って、複雑な高低差のある地形に沿って建ち、それでも全体的に纏まってみえるのは、金澤の風土がも及ぼす影響力、そして不思議なマジックアワーの力。

(投稿日時は撮影日時)

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金澤玉響 仙石通り交差点 夜明け前


香林坊あたりの地上は、東西に延びる小立野台地の尾っぽ、金沢城のある台地の陰になり夜明けの光が若干遅れて届くんだけど、
北國新聞会館にはもう夜明けの光が射して淡く輝き始めている。
(実際に卯辰山方面から眺めると小立野台地の向こう側にこのビルの高層部分がよく見える)

白い壁とガラスで構築されたこの建物が最も美しく見えるのは、この時間から夜明けまで。
金澤のマジックアワー(モノが最も美しく見える日の出、日没前後の時間)を見事に映し込む巨大なオブジェ。
(投稿日時は撮影日時)

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2009/07/18

金澤玉響 初夏の夕暮れ 上菊橋から


夏は特に、
朝に夕にダイナミックな変化を見せる金澤の空。
こういう夕暮れを味わうには・・・犀川は最適。
ここは「どうぞ、ここからゆったり風景を眺めて下さい」と言わんばかりの、心地よく過ごせるベンチがある上菊橋。

犀川は浅野川に比べてもさらに、橋をくぐる毎の風景の変化が激しいけど、
この橋上流、半ば急に広がる、風景の広がりは見事。
(08年11月28日の玉響参照。この橋の上流辺りから、犀川は寺町台地沿いを離れて小立野台地との真ん中くらいの平地をユッタリ流れだすのだ・・・普通の川からすると逆の様だけど)
そしてモチロン下流の風景も・・・特に夕暮れ時は美しい光景を見せてくれる。
空の底が淡く燃え上がる夏の夕暮れ。
(オリジナルは07年7月18日午後7時3分撮影)

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金澤玉響 あかり坂の住人達

「くらがり坂の隣のもう一本の石段」が五木寛之さんによって
「あかり坂」と命名された。

アプローチも狭く、暗がり坂との間に有るもう一本の路、というか町家と町家の間の行き止まりの入り口とそんなに幅も変わらない。
見落とす人も多く、主計町を訪れる人にとってはなんとなく「二番手」の存在だったけど・・・
そうなってみると心なしか「明るい坂」の様な「くらがり坂」と対をなしている様な気がしてくるから面白い。さすがは五木さん。

この二匹はここらへんをテリトリーにしている、ちょっとした人気者。
様々な配置で訪れる人を和ませる。
風景にとてもいい具合に調和するのは猫の天分。
(投稿日時は撮影日時)

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2009/07/05

ふらっとバス旧市街一周半日コース

金澤の旧市街地を四つのルートで循環するふらっとバスは、金澤らしい気配りのとても便利で快適なバスシステム。
大きな窓、低い床、ゆっくりゆっくり動いて・・・市の中心部の曲がりくねった狭い路地にもグイグイ入っていって、アチラコチラに連れていってくれます。運賃はどこまで行っても・・・100円♪
※ルートマップはクリックで拡大

朝8時半過ぎから夕方6時過ぎまで、15分間隔で運行しているこの魅力的なバスを使って旧市街を巡るプランをご紹介します。
まずは四つのルートを乗り継いで、金沢駅を拠点に旧市街を一周する半日コース(ゆっくり廻れば一日コース)をご紹介しましょう。

※1,スタートは此花ルート金沢駅乗車、東別院表参道口で降ります。
そのまま金澤表参道を散策して金澤の台所、近江町市場へ。(距離にして500メートルくらい)まずはお昼御飯でも。美味しい海鮮丼、お鮨、人気の定食屋さん・・能登岩牡蠣を店頭で立ち食い・・に挑戦されても。(だいたい・・その場で開けてくれます)

※2,お昼ゴハンの後は近江町の向かい側、長町ルート武蔵が辻で乗車して、にし茶屋街下車。
こじんまりとした茶屋街ですが、周辺には古く趣のある街並みが広がっています。
忍者寺として有名な妙立寺もある寺町寺院群に足を伸ばされても。
その後は犀川大橋まで歩いてきて(茶屋街からは400メートルくらい)下さい。女川と言われる浅野川とは対照的な‘男川犀川’に1924年に架けられ登録有形文化財にも指定されている大橋のベンチに座ってしばし川上の眺めをお楽しみ下さい。その後片町へ向かってください。

※3,菊川ルート、片町(大橋から300メートルくらい)で乗車~新竪町で下車。
商店街散策。あるいは新竪町をはしょって・・次の桜橋で下車、W坂、犀川河畔を散策・・・
体力のある方は上菊橋までどうぞ(大橋から700メートルくらい)ここにも居心地よいベンチがあります。 
大橋からの景色とはまた全然趣の違う・・ダイナミックな景観をお楽しみ下さい。
この河原は通勤、通学、ジョギングコースとして使われていて広く市民に愛されています。

※4,菊川ルート川上広見乗車、二十人坂、一本松陸橋下車、
勘太郎川(用水)付近を散策、宝町付近に並んで最も複雑な起伏に囲まれた小立野台緑地~唯念寺へ抜ける不思議な地形をお楽しみ下さい。
嫁坂まで行って・・・再び一本松陸橋へ
チラチラみえる遠くの山々を眺め、佇みバスを待つ・・・W坂、嫁坂と合わせて坂のもつ景色の楽しみも実感して下さい。観光パンフレットには決して載っていない、金澤の日常の味わいです。

※5,菊川ルート一本松乗車、ここからはa,中石引下車 b,厚生年金会館下車
の二つのコース
a,では加賀藩前田家の菩提寺、宝円寺~馬坂を降りて(あるいは俵屋宗達の墓に参ったあと裏門坂)天神町通り~八坂を登って兼六園を巡り、21世紀美術館に行くコース
b,県立美術館下車、本多の森を眺めながら辻口パティシエのスイーツを~美術の小径を降りて~21世紀美術館へ行くコース

※6,材木町コース、21世紀美術館乗車~梅の橋下車。
まずは梅の橋でゆっくり、佇んでみて下さい。先ほどの犀川の景色と比べて
金澤がその狭い旧市街にとても変化に富んだ風景を抱えているコトがよくお分かりになると思います。(このことは金澤のとても重要な要素。そして歩くだけでドンドン景色が変わる・・それを味わう、楽しむ)
元々は(今の橋は市が復元した三代目)力のある旦那衆が廓への通い橋として、そして馴染みの芸子さんを連れて川風を楽しむために1910年に架けた橋。なかなか洒落た話でしょう。
その後、ひがし茶屋街散策・・・せっかくなので何処かでお茶でも。素心さん、一笑さん、山屋さん、また重要文化財に指定されている志摩でも坪庭を眺めながらお抹茶と生菓子を頂くコトも出来ます。その後、茶屋街の一番奥に位置する宇多須神社さんにもぜひ、お参り下さい。(※美味しいお食事処も選り取り見取りです。Ryomonさん、螢屋さん、十月亭さん、クリエンテさん、れのんさん、照葉さん・・夜にまたどうぞ)

さらに・・・体力のある方はその先、子来坂を登って・・・若き日の魯山人に影響を与えた山乃尾さんを横目にさらに登って・・・ドナルド・キーン氏も絶賛した眺望の宝泉寺へ行かれても。

浅野川まで戻ったら、今度はちょっと河原に降りてみて一休み・・・そして浅野川筋のもう一つの茶屋街である主計町(ひがしからは300メートルくらい。こちらは作家の五木寛之さんお気に入りのお店が何件か・・・こちらも美味しいお店多いんですが、また次の機会にご紹介しましょう)さらにくらがり坂を抜け、久保市乙剣宮さん、尾張町方面へ行かれても。

※7,此花コース、町民文化館もしくは彦三緑地乗車~金沢駅下車です。お疲れ様でした。

2009/06/28

金澤玉響 浅野川 中の橋 晩春

浅野川にかかる中の橋、東山側から主計町緑水苑方面を眺める。月がちょうど木立に架かりそう。
正面の松が能舞台鏡板に描かれた「老松」の様にもみえる。
このまま、能でも始まらないかな・・・
薪能もいいけど、満月能もいいだろうな。
それとも牛若丸が笛を吹きながら、向こうから歩いてきてくれないかな。
ホントにそんなコトが起こっても不思議は無さそうな・・・

現実と夢幻の境がほんの少し曖昧に。
金澤の夜歩きはかなり楽しく趣深い。
(オリジナルは07年6月28日午前0時31分撮影)

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2009/06/27

金澤玉響 犀川とゴイサギ


犀川
音を立てながら泡立つ澄んだ水面を
いつまでも見つめ佇むゴイサギ。

それにしても巧みにデザインされた姿。
その絶妙な色遣い、フォルム、純白の頭飾り・・・
そして微動だにしない態度・・・

金澤で散歩しているとちょくちょく「風景画の中に入り込んだ様な」心地がしてくるコトがあるけど

この眺めは「背景が動き続ける掛け軸」の様でもあり。
(オリジナルは07年6月27日午後3時45分撮影)

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