2011/02/18
金澤玉響 浅野川小景 雪舞風姿
幼い頃「陽が射している中、雨が降るのは狐の嫁入りといって珍しい現象」と何かの本で読み
「そういう空模様」に遭遇するたびに「今、貴重な体験をしているんだ♪」と子供心にちょっと興奮した。
でも実は金澤では一年を通してそういう天気はしばしばある。そしてモチロン冬、雪の時も。
「金澤の冬は暗く雨や雪ばかり・・」と一般的に思われがちだけど、実際はなかなか変化に富む味わいのある空模様の日が多い。
晴天と雨天「照り降り」の素早い移り変わりだったり、大雪の空の何処かから陽が射し込んでいたり。
例えばバラバラと音を立てながら激しくアラレが降る兼六園の眺望台から眺める卯辰山方面には明るい陽が射している・・・様な光景もそれほど珍しくはない。
(この映像小品も注意深く観て頂くと、多くのカットでなにかしら陽の光が差し込んでいるのがお分かりになるでしょう)
空一杯に舞い落ちてくる雪片に陽が射してチラチラ輝き、一面真っ白になった地表からの反射も加わり
淡い光がフワフワと拡散する空間が出現する。薄墨を溶かしたような雲間から時折覗く空は銀色混じりの遥かな青色。
そんな中の旧市街を歩く、佇むのはこの季節、この時ならではの楽しみ。
(枝まで静止した木々や雪の舞う様子から「比較的風が弱い」コト、また人々の服装から「それほど寒くない」コトも分かって頂けるでしょう)
※ロケ場所は浅野川大橋から天神橋までの間と西養寺。音楽は藤田嗣治回顧展のために作った曲を再アレンジ。
撮影は2011年1月2日、7日、8日
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2011/02/04
金澤玉響 ひがし茶屋街 昼の雪明り
雪の夜、真っ白に染まった街の底が微かな光を反射する薄明りを雪明りというけど、昼間、雲間から差す光を細い路地の隅々まで拡散する様子は、昼間の雪明りの光景と言える。
金澤の観光名所として有名なひがし茶屋街。
観光ガイドなどでお馴染みの風景は二番丁と呼ばれるメインストリート。
ここは卯辰山に向かってその右側の小路、一番丁。
(シックなイタリアンの名店、通には名の知れたお鮨屋さん、元オーナーが定期的にシャンソンライブを開催する喫茶&バー、そして二代続く駄菓子屋さん・・狭い範囲に良店がひしめく通りでもある)
普段は鈍く輝く茶屋街の艶のある黒瓦は、
薄く雪を載せ、すっかり真っ白い。
淡い陽光をあたりに拡散させてちょっぴり不思議な具合の光。
金澤ではよく「空の一部だけ明るい」「雨や雪が降っている最中に明るい陽が射す」コトがある。街全体を白く染めた雪はその「目まぐるしい天候」をよりいっそう際立たせる。
晴れとも曇りとも言えない、明るいとも暗いとも言えない淡く輝く不思議な天候の下、一番丁の路地深くまで柔らかい光が拡散している、「金澤冬の回り舞台」の一コマ。
(2011年01月07日 午前10時48分撮影)
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金澤の観光名所として有名なひがし茶屋街。
観光ガイドなどでお馴染みの風景は二番丁と呼ばれるメインストリート。
ここは卯辰山に向かってその右側の小路、一番丁。
(シックなイタリアンの名店、通には名の知れたお鮨屋さん、元オーナーが定期的にシャンソンライブを開催する喫茶&バー、そして二代続く駄菓子屋さん・・狭い範囲に良店がひしめく通りでもある)
普段は鈍く輝く茶屋街の艶のある黒瓦は、
薄く雪を載せ、すっかり真っ白い。
淡い陽光をあたりに拡散させてちょっぴり不思議な具合の光。
金澤ではよく「空の一部だけ明るい」「雨や雪が降っている最中に明るい陽が射す」コトがある。街全体を白く染めた雪はその「目まぐるしい天候」をよりいっそう際立たせる。
晴れとも曇りとも言えない、明るいとも暗いとも言えない淡く輝く不思議な天候の下、一番丁の路地深くまで柔らかい光が拡散している、「金澤冬の回り舞台」の一コマ。
(2011年01月07日 午前10時48分撮影)
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2011/01/27
金澤玉響 霞ヶ池 冬
前夜からの雪も止み、全体に薄くプラチナを溶いたような金澤らしい淡い冬の空を
霞ヶ池の穏やかな水面が綺麗に映し込んでいる。
金澤の冬は比較的風の弱い日が多く(寒波襲来時以外)この日も水面を揺らすのは鯉達がたてるさざ波くらい。音のしない夕方。
中央部に浮いた薄氷の帯(雪の日でも通常マイナス1度くらいにしか気温が下がらない金澤では珍しい)は、
巨大なガラス板に施されたサンドブラスト加工の様。
地表を薄く白く染める雪の帯と相俟って風景に上品なアクセントを加えている。
兼六園に行くと必ず立ち寄る霞ヶ池、親不知。
(その昔難所として知られた新潟の親不知海岸をモチーフに整えられたのでこの名が付いている)
季節により、日により、時間により多彩に変化する金澤の空※を映すこの場所からの眺めも、この庭園の数ある魅力の一つ。
2011年1月2日午後4時6分撮影
※こちら(黎明鏡 霞ヶ池)はほぼ同じ場所から真夏の夜明けに撮影した映像。
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霞ヶ池の穏やかな水面が綺麗に映し込んでいる。
金澤の冬は比較的風の弱い日が多く(寒波襲来時以外)この日も水面を揺らすのは鯉達がたてるさざ波くらい。音のしない夕方。
中央部に浮いた薄氷の帯(雪の日でも通常マイナス1度くらいにしか気温が下がらない金澤では珍しい)は、
巨大なガラス板に施されたサンドブラスト加工の様。
地表を薄く白く染める雪の帯と相俟って風景に上品なアクセントを加えている。
兼六園に行くと必ず立ち寄る霞ヶ池、親不知。
(その昔難所として知られた新潟の親不知海岸をモチーフに整えられたのでこの名が付いている)
季節により、日により、時間により多彩に変化する金澤の空※を映すこの場所からの眺めも、この庭園の数ある魅力の一つ。
2011年1月2日午後4時6分撮影
※こちら(黎明鏡 霞ヶ池)はほぼ同じ場所から真夏の夜明けに撮影した映像。
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2011/01/18
金澤玉響 天神橋 冬の朝
10年、11年と例年になく寒波が押し寄せて
久々に「そこそこ」の積雪に見舞われている金澤だけど、
それでもはやり基本的に雪は「降っては溶け降っては溶け」※
クリスマス過ぎからかなり降った雪は跡形もなく溶け、
その後年末にかけて降った雪も溶けて、
年明けに降った雪も溶けて・・・
そして1月8日前夜に降った雪が「初雪のように」
真っ白く薄く積っている。
空間全体に光が拡散して白く輝く朝。
(橋の上に積もった雪が欄干の裏側まで照らしている)
回り舞台の様に目まぐるしく変わる金澤の冬の天候、
雪が降った晴天の翌朝は眩い光の乱舞の中、雪解けの水があたりを濡らし輝かせ、あちらこちらで「岩清水」が滴り落ちるような音を立て・・
どんどん雪の降る前の景色に戻っていく。そしてまた雪が降り・・・
金澤の冬は決して「雪に閉ざされた重苦しい冬」ではなく・・・
むしろ一年で一番変化のある季節。
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2011年1月8日午前9時40分撮影
久々に「そこそこ」の積雪に見舞われている金澤だけど、
それでもはやり基本的に雪は「降っては溶け降っては溶け」※
クリスマス過ぎからかなり降った雪は跡形もなく溶け、
その後年末にかけて降った雪も溶けて、
年明けに降った雪も溶けて・・・
そして1月8日前夜に降った雪が「初雪のように」
真っ白く薄く積っている。
空間全体に光が拡散して白く輝く朝。
(橋の上に積もった雪が欄干の裏側まで照らしている)
回り舞台の様に目まぐるしく変わる金澤の冬の天候、
雪が降った晴天の翌朝は眩い光の乱舞の中、雪解けの水があたりを濡らし輝かせ、あちらこちらで「岩清水」が滴り落ちるような音を立て・・
どんどん雪の降る前の景色に戻っていく。そしてまた雪が降り・・・
金澤の冬は決して「雪に閉ざされた重苦しい冬」ではなく・・・
むしろ一年で一番変化のある季節。
※雪の降る街=寒い街、と単純に思いがちだけど
夜の気温が零下になる日は・・
夜の気温が零下になる日は・・
例えば関東平野に比べても全然少ない。
実際これを書いている今日(2011年1月18日)も
「寒波」に見舞われている金沢の最低気温は1度。
対して連日晴れている埼玉、群馬、などは連日マイナス3度〜4度。
(東京も都心を少し外れれば同じくらいの気温)
空っ風(かなり強風)も吹くので体感温度はもっともっと低い。
2011年1月8日 9時40分撮影
2011年1月8日 9時40分撮影
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2011年1月8日午前9時40分撮影
2010/12/09
晩秋の月 兼六園
兼六園は鑑賞に適した期間を選んで、年に何度もライトアップ&無料夜間延長開園を実施する。(特に桜の時期は一週間!も)
普段は遅くとも6時には閉園してしまうこの庭園は、ライトアップ照明設備を常設しているワケではないので、
毎回の趣向に合わせた照明をその都度、わざわざ設置、撤去するという手間をかけての無料夜間開園でもある。
そして「中秋の名月鑑賞」開園ではかなり落とした照明、今回の様に「雪吊り&紅葉鑑賞」開園では照明もそれなりに派手目・・と配慮も怠りない。(霞ヶ池に張り出した内橋亭では一流の奏者によるミニコンサートも催され、その時は霞ヶ池周辺が贅沢なBGMで満たされる)
前日からの雨も上がった暖かいこの夜は十七夜の月も雲間から顔を出し、絶好のコンディション。
これは写真愛好家で賑わう栄螺山中腹から。
ここからの光景も美しいけれど、歩みを進める毎に変化する景色を楽しみ、絵画の中を歩くようにお庭を鑑賞するコトに兼六園の醍醐味はある。
旧市街散策でもしばしば感じる「そういう感覚」は、さすがにこの庭園では顕著。
有名な霞ヶ池をバックにした徽軫灯籠の風景も、連続して変化する一瞬一瞬として眺めてこそ味わい深い。実は近づく途中も、離れていく途中も、様々に微妙に変化する風景は破綻するコトなく観るモノを楽しませてくれる。(2010年11月23日19時45分撮影)
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普段は遅くとも6時には閉園してしまうこの庭園は、ライトアップ照明設備を常設しているワケではないので、
毎回の趣向に合わせた照明をその都度、わざわざ設置、撤去するという手間をかけての無料夜間開園でもある。
そして「中秋の名月鑑賞」開園ではかなり落とした照明、今回の様に「雪吊り&紅葉鑑賞」開園では照明もそれなりに派手目・・と配慮も怠りない。(霞ヶ池に張り出した内橋亭では一流の奏者によるミニコンサートも催され、その時は霞ヶ池周辺が贅沢なBGMで満たされる)
前日からの雨も上がった暖かいこの夜は十七夜の月も雲間から顔を出し、絶好のコンディション。
これは写真愛好家で賑わう栄螺山中腹から。
ここからの光景も美しいけれど、歩みを進める毎に変化する景色を楽しみ、絵画の中を歩くようにお庭を鑑賞するコトに兼六園の醍醐味はある。
旧市街散策でもしばしば感じる「そういう感覚」は、さすがにこの庭園では顕著。
有名な霞ヶ池をバックにした徽軫灯籠の風景も、連続して変化する一瞬一瞬として眺めてこそ味わい深い。実は近づく途中も、離れていく途中も、様々に微妙に変化する風景は破綻するコトなく観るモノを楽しませてくれる。(2010年11月23日19時45分撮影)
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2010/10/31
金澤現在夢幻2010
金澤の細部に宿る「ホントの金澤の魅力」、現実と夢幻の入り混じる感覚を感じてもらう ためのスライドショームービー。
ここ数年撮影した「金澤の細部、一瞬」から構成した夢 のような現実の光景。
音楽は月夜の旧市街を思い浮かべて即興したピアノ曲「glossy pebbles」
2010/10/21
月に柳 ひがし二番丁 中秋
中秋のお月見と言っても秋の夜空にポンと浮かんでいる月をただ眺めるだけでは少々物足りない。金澤旧市街では様々な風景の中に配置されて(浮かんで)いる月を眺め楽しむコトが出来る。
刻々とカタチを変えながら流れていく雲、
一歩一歩、歩みを進める度に変化していく周りの景色、
その中に浮かぶ月。
一瞬一瞬の光景の連続した味わいが金澤のお月見の醍醐味。
これはひがし茶屋街二番丁の広見からの、ある一瞬
(10年9月23日午後7時25分)の光景。
この前にも後にも歩きながら何枚か写真を撮ったけど・・・
あとで観てみるとそれぞれ雰囲気が違う。
月の浮かぶ「絵」の中に入っていってその中を自由に歩きまわっている様な・・・そんな感覚。
旧市街の散策ではしばしばそういう「絵の中にいる様な感覚」を味わうコトがあるけれど、こんな月夜はひときわ。
桜や紅葉の時期をチェックするように、満月の日を意識して旅のプランを立てるコトもかなりオススメ。
金澤でしか体験出来ない、真に金澤らしいお月見、月の光景。
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一瞬一瞬の光景の連続した味わいが金澤のお月見の醍醐味。
これはひがし茶屋街二番丁の広見からの、ある一瞬
(10年9月23日午後7時25分)の光景。
この前にも後にも歩きながら何枚か写真を撮ったけど・・・
あとで観てみるとそれぞれ雰囲気が違う。
月の浮かぶ「絵」の中に入っていってその中を自由に歩きまわっている様な・・・そんな感覚。
旧市街の散策ではしばしばそういう「絵の中にいる様な感覚」を味わうコトがあるけれど、こんな月夜はひときわ。
桜や紅葉の時期をチェックするように、満月の日を意識して旅のプランを立てるコトもかなりオススメ。
金澤でしか体験出来ない、真に金澤らしいお月見、月の光景。
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2010/09/13
金澤玉響 夏の暁 浅野川
旧市街を平行に流れる二つの川では、上流から日が昇り、下流に落ちる。
(子供の頃は上流から日が昇ってくるのは当たり前だと思っていたけど、実はなかなかラッキーなコトでもある)
旧市街は「兼六園の外に広がるもう一つの兼六園」と見立て廻ると一層味わい深い。
「人力と蒼古」(入り組んだ地形の其処彼処に)「水泉と眺望」(旧市街の背骨、小立野台地を通る辰巳用水は様々な水泉をもたらしている)も兼ね備え実際その条件は満たしている。
(10年8月6日午前4時34分)
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(子供の頃は上流から日が昇ってくるのは当たり前だと思っていたけど、実はなかなかラッキーなコトでもある)
起伏に富む旧市街において、東(正しくは南東方向)に遮るモノのない二つの川は夜明けを眺めるには最適な場所。
特に此処、浅野川、梅ノ橋からの光景は犀川、上菊橋からと並びダイナミックで美しい。
特に此処、浅野川、梅ノ橋からの光景は犀川、上菊橋からと並びダイナミックで美しい。
上流から吹いてくる風に包まれながら川上に向かって佇んでいると、山々の稜線が少しずつ明るくなってきて、やがて空を映す川面の色も変化し始める。広大な光景。
でもすぐ左側には卯辰山の深い森が迫っていて・・ここにも兼六の「相反する」景観要素である宏大と幽邃があると思う。
(明るく開放的かつ静寂で奥深い)
(明るく開放的かつ静寂で奥深い)
旧市街は「兼六園の外に広がるもう一つの兼六園」と見立て廻ると一層味わい深い。
「人力と蒼古」(入り組んだ地形の其処彼処に)「水泉と眺望」(旧市街の背骨、小立野台地を通る辰巳用水は様々な水泉をもたらしている)も兼ね備え実際その条件は満たしている。
(10年8月6日午前4時34分)
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2010/08/19
黎明鏡 霞ヶ池 兼六園 夏の夜明け
兼六園は年中早朝無料開園を実施している。
特に4月のはじめから8月の終わりまでは午前四時から開園しているので
薄暗いうちから入園してゆったりと夜明けを眺めるコトが出来る。
私のオススメは、13代藩主が霞ヶ池を掘り広げた時にその土で作った栄螺山の上から、
そしてそのふもと、親不知から目の前にゆったりと広がる霞ヶ池越しに眺める夜明け。
ある映画のオープニングとして作った「波紋の情景のピアノ曲」にのせて1分半の映像小品にしてみました。
卯辰山方面の稜線がだんだん白んでくるにつれ、あちらこちらから日暮が鳴き出し
その合唱が本格的になる頃、アブラゼミ達も加わり・・・(秋が近づいてくるとコオロギ達も)
そんな音の中、日の出を挟んで前後1時間弱の、その日その日のショー
街の真ん中で毎日繰り広げられています。
思い切ってちょっとだけ早起きして、あるいは・・・
ちょっと酔狂だけど夜通しの旧市街散歩の締めくくりとしても。
金澤の夏の夜明けは素敵な夏の記憶を残してくれるでしょう。
(2010年8月5日午前4時半くらいから撮影)
※蓮池門口、随身坂口のみの開門です。あらかじめ地図でご確認下さい。
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2010/06/04
金澤玉響 天神橋 春の朝
新緑や川面がまだ本格的に輝きはじめる前の、透明な朝の時間。
ゆったり天神橋を渡る犬連れの人の周りにも、
夜の間に緑がタップリ吐き出した濃い香りがまだまだ漂っている。
橋の上に見える警備員さんは
「工事によって一時的に出現している路面のちょっとした凹凸をお知らせする」
ために立っていて、クルマがやってくる度にやんわりと徐行を促している。
目で見ても、実際乗り越えても全然大したギャップじゃないんだけど、
穏やかな表情と仕草に促され、思わずユルユルっと通過してしまう。
現在では立派な鉄の橋だけどその昔、この辺りに架かる橋は
付近住人がお金を出してかけた木製の仮橋で、
通行料を取ったため「一文橋」と呼ばれていた。
(中の橋もそうだけど、複数架かっていたらしい)
警備員さんの仕草を見ながらフト、
「その昔、橋を渡る人から料金を取る人の仕草も、こんな‘やんわり’したカンジだったのかな・・・」
なんて夢想が過ぎった。
何世代にも渡って人々の営みが積み重なった街のちょっとした楽しみ。
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ゆったり天神橋を渡る犬連れの人の周りにも、
夜の間に緑がタップリ吐き出した濃い香りがまだまだ漂っている。
橋の上に見える警備員さんは
「工事によって一時的に出現している路面のちょっとした凹凸をお知らせする」
ために立っていて、クルマがやってくる度にやんわりと徐行を促している。
目で見ても、実際乗り越えても全然大したギャップじゃないんだけど、
穏やかな表情と仕草に促され、思わずユルユルっと通過してしまう。
現在では立派な鉄の橋だけどその昔、この辺りに架かる橋は
付近住人がお金を出してかけた木製の仮橋で、
通行料を取ったため「一文橋」と呼ばれていた。
(中の橋もそうだけど、複数架かっていたらしい)
警備員さんの仕草を見ながらフト、
「その昔、橋を渡る人から料金を取る人の仕草も、こんな‘やんわり’したカンジだったのかな・・・」
なんて夢想が過ぎった。
何世代にも渡って人々の営みが積み重なった街のちょっとした楽しみ。
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2010/05/09
金澤玉響 広坂 雨の釉薬
2010年の金澤の春は珍しく風雨に曝された期間が長かった。
でもそのお陰で改めて確認出来たのは「それでも桜はあまり散らない」というコト。
満開の花をびっしり付けた枝が風雨に曝されワサワサ揺れ続け・・・
なのにあまり花弁が枝から離れて行かない光景はちょっと不思議ですらあった。
そして桜は雨に濡れている方が一層美しいというコトも再認識。
旧市街全体が薄く釉薬をかけた様な艶に覆われ、
あちらこちらに出現した、雨天ならではの「桜の光景」もまた金澤らしい。
藩政期、広坂周辺に多く存在した武家屋敷の名残を留める、
深く苔生した石垣にも花弁がまぶされ釉薬がかかり・・・
ミクスドメディアの工芸品(彫刻?)の様にも見えてくる。
(製作年に大きな隔たりがある石の構造の上に、植物の一瞬、水・・・
様々な素材と江戸時代からの時の流れが融合した美術作品の様)
09年には世界初のユネスコ・クラフト創造都市の認定を受けるなど、
金澤の工芸が今も発展し続けている理由の一つとして、
こういう普段の光景の影響があるコトは想像に難くない。
10年4月13日15時33分撮影
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でもそのお陰で改めて確認出来たのは「それでも桜はあまり散らない」というコト。
満開の花をびっしり付けた枝が風雨に曝されワサワサ揺れ続け・・・
なのにあまり花弁が枝から離れて行かない光景はちょっと不思議ですらあった。
そして桜は雨に濡れている方が一層美しいというコトも再認識。
旧市街全体が薄く釉薬をかけた様な艶に覆われ、
あちらこちらに出現した、雨天ならではの「桜の光景」もまた金澤らしい。
藩政期、広坂周辺に多く存在した武家屋敷の名残を留める、
深く苔生した石垣にも花弁がまぶされ釉薬がかかり・・・
ミクスドメディアの工芸品(彫刻?)の様にも見えてくる。
(製作年に大きな隔たりがある石の構造の上に、植物の一瞬、水・・・
様々な素材と江戸時代からの時の流れが融合した美術作品の様)
09年には世界初のユネスコ・クラフト創造都市の認定を受けるなど、
金澤の工芸が今も発展し続けている理由の一つとして、
こういう普段の光景の影響があるコトは想像に難くない。
10年4月13日15時33分撮影
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2010/04/01
金澤玉響 桜の中の賢人達 犀川
桜の花々はその存在を充分に全うし、ゆっくりと枝から離れていく。
微かな風に少しずつ、ハラハラと舞い落ちてその場に薄く積もる。
「桜の花は一斉に咲いて、パッと吹雪のように散る」というコトになっているけど
(例えば東京では「満開日」と「花吹雪日」の予報が当然の如くセットになっている)
金澤では多くの場合、咲いた花は、
微かな風にあるいは無風の中に、ゆっくりゆっくり舞い落ちる。
なので「満開日」を迎えてしばらく経って、地面が明るくなる位に花が散っても、
「まだまだ枝に花が沢山付いている時期」があって、
その頃も味わい深い花見頃。(‘花吹雪予想日’は過ぎているだろうけど)
「そんな頃を見計らって」近所の人達だろうか・・・テーブルと椅子と
ちょっとしたセットを持ち込んで、優雅な午後の花見の宴を開かれている。
桜風姿に溶け込んで・・・ちょっとだけ
「掛け軸の中で清談を交わす賢人達」のようにも見える。
(08年4月11日13時34分撮影)
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