9月終わり頃の深夜、浅野川大橋を渡っていてふと、ナトリウム灯の黄色い煌きの中に長い影を作っている蒼鷺が目についた。
浅い浅い浅野川に静かに立つ姿は昼も夜もその時々の画を創り、時々見惚れてしまう。
黒漆塗で仕上げた様な艶のある川面にナトリウム灯の金粉を撒いて・・・背景が絶えず動く奥行きのある蒔絵を見ている様な。
日常に溢れる様々な、金澤らしい味わいの風景、の一つ。
2013年09月28日 23時54分撮影
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金澤がなぜ独自の文化を持った街なのか。そしてそれを更に発展させ続けているのか 私は 起伏が多く複雑に入り組んだ街の構造、と変化に富んだ気候が見せる多彩でダイナミックな風景、 意識するしないに関わらずそれらに毎日接しているコトに根本の原因があると思う。 旧市街の日常の細部、一瞬に宿る美、趣きに接し続けるコトで育まれていくこの街ならではの美意識。 いわば「金澤美意識原器」。 金澤らしさとは何か・・と問わればそれは「そういう美の基準を元に世代を超えて育まれてきた、生活の全てに宿るこの街独特の趣き」 このBlogでは旧市街の日常に溢れるそれらを拾い集めて簡単な解説を付けたモノを延々アップしています。 金澤という街の底知れない魅力を皆さんにお届けしたいし、私もまだまだ発見していきたい。
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