通り脇に斜面に、お堀通りを挟んで金沢城側にも二段に分かれて咲く桜、見事な石垣、その上「本丸園地の森」の木々たち・・・それらで構成される刻々と変化する光景を眺めつつそぞろ歩いて、よくこの場所に立ち止まる。
絵師がその腕前を駆使して描いた様な枝ぶりの下から覗く陰影に富む石垣の造形、取り囲む‘遠く近くに’咲く桜、それらのバランスについつい見とれてしまう。絵画の中を彷徨っているかの様な花見、の一コマ。2014年4月11日17時55分撮影
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金澤がなぜ独自の文化を持った街なのか。そしてそれを更に発展させ続けているのか 私は 起伏が多く複雑に入り組んだ街の構造、と変化に富んだ気候が見せる多彩でダイナミックな風景、 意識するしないに関わらずそれらに毎日接しているコトに根本の原因があると思う。 旧市街の日常の細部、一瞬に宿る美、趣きに接し続けるコトで育まれていくこの街ならではの美意識。 いわば「金澤美意識原器」。 金澤らしさとは何か・・と問わればそれは「そういう美の基準を元に世代を超えて育まれてきた、生活の全てに宿るこの街独特の趣き」 このBlogでは旧市街の日常に溢れるそれらを拾い集めて簡単な解説を付けたモノを延々アップしています。 金澤という街の底知れない魅力を皆さんにお届けしたいし、私もまだまだ発見していきたい。
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