2009/06/08

金澤玉響 晩春の夕暮れ 浅野川演舞場

延々何キロにも渡ってビューポイントが続く犀川と違って浅野川では割と短い区間にクライマックスシーンが何度も訪れる。下流から順に小橋、中の橋、浅野川大橋、梅ノ橋、天神橋、常盤橋、僅か1.6キロ強の間に掛かる6本!もの橋、その上からの眺めの変化(地形と橋の形が奏でるテーマ、折々の季節、時間による光の変化によるハーモニーの重なり)が見せる多様な美しさは金澤の貴重な財産の一つ。この街で暮らす人達の心に日々深く刻み込まれる風景。
これはちょっと曇りがちな晩春の夕暮れ、浅野川大橋に立って上流を眺める・・の図。
諸々美しく整い、灯もともり、濃い緑の香りが漂い、ちょっとウキウキしてくる時間。
これから夜に向け何かの幕が上がる様(舞台が始まりそう、もしくは既に上演中・・・)にも見えるのは私だけ?

ここで夕暮れを過ごす人達は、カップルでも友人同士でも一人でも
風景の一部となってそれぞれ自然と役割を担う・・という意味でも舞台の様であり、
また浅野川の真ん中から金澤を眺めるため特別にしつらえた桟敷席の様でもあり。
(09年6月8日19時22分撮影)

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