2009/04/25

金澤玉響 落椿 観音坂男坂

毎年八月(旧暦七月九日)四万六千日で賑わう観音院、に続く観音坂。
こちらは石段でちょっと急なので、
もう一本の観音坂(こちらは観音院に続かないんだけど)
と対比して男坂と呼ばれている。

春の午後、落椿踏み踏み、坂を登る。
既に散々踏まれ、色褪せているモノも多いけど
木漏れ日に照らさ朽ちていく落椿はどこか艶やか。
キツイ石段に俯きがちな視界を楽しませてくれる。

金澤の坂は、下の世界と上の世界を結ぶ異次元接続路。
風景はもちろん変わるし、家々、草木の佇まいも違うし、
空気の香りも刻々と変化する。

それが金澤の味わい。

(オリジナルは05年4月25日15時7分撮影)

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